作品&作家紹介

Konosuke.N (コーノスケ.ヌーヴォー) 就労継続支援 前進主義 (越前市)

生と死の境目を見、日々、症状と向き合いながら創作に取り組んでいます。色が怖い、世界から包囲されたような感覚、おびやかされようとする命。あなたと私の間には一本の線があります。境界線の向こう側の人は、違う感覚を持ち、価値観を持っています。その一本の線を描くことからスタートしたのが私の創作です。
https://www.instagram.com/takashi00kidoguchi/

就労継続支援 前進主義 B 型 利用者 越前市在住
本名:木戸口 香 (きどぐち たかし) 年齢 40 歳
トランスジェンダー 気分変調症 強迫性障害

朝 日

素材:ミルクペイントで描いた物をデジタル加工
ブラシで 2 本の線を描いた。海と地平線に見えた。 (2021 年作)

素材:マスキングテープ
頭隠して尻隠さず。このクジラは絵を描く動機を隠そうとしている。(2021 年)


江戸 雄飛 (えと ゆうひ) NPO法人 若狭美&B ネット (若狭町)

江戸はテレビや新聞等で見聞きした語句を、思いつくと即、それを声に発し、次々と連想する語句をつなげながら、猛スピードでそれらの文字を紙の上に書き重ねていきます。1 時間半、途中に休憩を挟まず、300を超える単語を書いたりします。線が乱雑に重なる解読不能な筆跡の固まりとなって作品が完成。その直前に必ず、「最後にぃー。」と言って書き終えます。制作作業の傍で制作支援者が、彼が発する言葉の全部を聞き取ってメモ、記録しています。
1997 年生まれ 若狭町在住

【制作・受賞歴】
2014 第 5 回 きらりアート展きらりアート賞
2015 第 6 回 きらりアート展きらりアート準大賞
2017 第 8 回 きらりアート展きらりアート大賞
2018 第 5 回 きらりアート展きらりアート賞
2018 熊川宿若狭美術館 OPEN 記念展
「きらりアート6人展」出展
2018 第 9 回 きらりアート展きらりアート賞(書)
2019 第 10 回 きらりアート展きらりアート準大賞
2019 「和日・作美・素生の表現者たち」展 出展
富山県高岡市 勝興寺
2020 9 月 江戸雄飛個展「増殖する書」線描文字の情報
熊川宿若狭美術館
11月「アール・ブリュット・クリエイティブジャパン」展
出展 新潟県上越市 ミュゼ雪小町

2018 A

素材:模造紙 油性ペン
テレビや新聞で見聞きした語句を連想し、猛スピードでそれらの文字を書き重ねていく。1 時間半に 300 を超える単語からなる作品は、重なり合って躍動感と奥行きのある作品になっている。 (2018 年作)


市川 哲朗 (いちかわ てつろう) 総合福祉施設 あけぼの園 (福井市)

小学1年生の時に公民館の絵画教室に通い始め、動物や花の絵を中心に描いている。きらりアート展大賞受賞、美浜美術展で入賞、第一回アール・ブリュット展ふくい大賞受賞、そのほか知事賞などを受賞してきた。県や市の美術展にも積極的に出展している。20 歳の記念に福井県立美術館で個展を開く。
ミュージカルが大好きで、コロナ前は毎年東京にミュージカルを鑑賞に行っていた。特にミュージカル「ライオンキング」を描いて大賞を受賞。
現在、月 1 回西村いとみ氏の下を訪れ、絵を描き続けている。
年齢 31 歳 福井市在住

羊のぬいぐるみと花瓶

素材:クレパス、アクリル絵の具 (2016 年作)


日向猫 ちひろ(ひなたねこ ちひろ) 一般社団法人 今ここ (福井市)

主な活動は、愛をテーマにした個人制作と似顔絵やウェルカムボードの依頼絵の制作です。 また、不定期でインターネット配信にてライブアートを行っています。今回の展示会に出 させていただいた作品は過去の苦しみを昇華するために描いたものばかりです。自分の意識の深層に巣食う、トラウマという脳の機能から逃れる為に描きました。また、絵の中に幾度となく描かれている曲線は、『ちひろ柄』と呼ばれており、これは愛を表しています。愛を渇望して狂っていったちいさいわたしが今も私の中にいて、足元から簡単に崩れ去る、脆くもうつくしい愛について考えさせます。
年齢 26 歳 福井市

最 愛

素材:ペン、透明水彩、越前和紙
愛しさは、瞬間だ。ふと、こちらを向いた時の瞳の中に映る、深い深い色が、私をはかない光に導く。 (2021 年作)

めーおそろしい あなたの めー

素材:ペン、水彩、色鉛筆
その目は、私の意識の深層で、永遠に私を壊し続けるのだろう。取り繕う幸せの中に、必ず、そこに、いる。 (2018 年作)

君、君、君

素材:ペン、水彩、色鉛筆、オイルクレヨン
その深い傷は、決して私を逃がさない。人なのに人ではない。慈愛に満ちた瞳で、人を蹂躙する。きっとこれは人のかたちをした化け物だ。返せ、返せ、返せ。 (2018 年作)

指を咥えて見ている林檎

素材:ペン、水彩、色鉛筆
ついでにもらった林檎は、歪な形をしつつも、ひどくみずみずしくうつくしかった。これは私だ。自分の真実をひとに伝える術を持たない。悔しさに、泣いた。 (2018 年作)

誰にも

素材:ペン、水彩、色鉛筆
自分の中に澱む言いようのない思いのかけらが、うつくしい生き物のように解き放たれていく。 (2017 年作)

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